PROFILE プロフィール

岩田卓也 / Takuya Iwata

プロフィール

■尺八との出会いと邦楽コンクール最年少最優秀賞
 ~12歳からはじめた尺八。大学で人間国宝 山本邦山師に師事

1980年6月8日生まれ / 愛知県常滑市出身
12歳より母の影響で尺八をはじめる。高校時代岩田恭彦に尺八の基本を教わりその魅力にはまっていく。東京藝術大学音楽学部邦楽科入学後人間国宝 山本邦山師に師事する。在学中にNHK「どんとこい民謡(2001年)」「紅白歌合戦(2002年)」へ出演するなど活動の場を広げていく。その後2004年、23歳で参加した第10回「長谷検校記念全国邦楽コンクール」にて最年少で最優秀賞・文部科学大臣奨励賞を受賞する。尺八の技術もさる事ながら、これまでの尺八の世界には無かった独特の演奏表現が高い評価を受けた。
型にはまらない演奏と気持ちを揺さぶる感情表現は、感度の高い表現者らの目にとまることになる。ワールドミュージック、ジャズ、フュージョン、ファンク等フィールドの異なるアーティストからのオファーが相次ぎさまざまなステージでの共演が増えていく。どのような音楽ジャンルにおいてでも尺八という楽器の圧倒的な存在感をと魅力を伝えられることを確信した岩田卓也はこの頃から『尺八を知らない人へ尺八の素晴らしさを伝えたい』と強く想い描くようになる。


■世界芸術見本市日本代表と海外公演
 ~NHK日本賞授賞式にて皇太子殿下の前にてゲスト演奏

2006年ニューヨークで開かれた世界芸術見本市に日本代表として参加。以来、世界各地で演奏する機会が増えていく。2009年までにドイツ、ドバイ、ルーマニア、グアム・サイパン、サンフランシスコ、インドネシア、シンガポール、中国、フランス、ハンガリー、韓国で公演を成功させる。世界各国での経験を機に、尺八表現のさらなる可能性の追求をはじめる。剛紫(KinKi Kids堂本剛)のアルバムに参加したのも新しい挑戦のひとつ。そしてその追求が同年2009年 東京邦楽コンクール1位受賞と日本伝統文化振興財団賞の受賞という形で評価を受けた。
2009年〜2011年の間も日本人尺八演奏家の代表として積極的に海外へ公演を行う。フランス、ニューヨーク、ハンガリー、イタリア、中国、カタール、クェートでの公演を成功させる。2011年のサウジアラビア公演にあたっては外務省より招聘をいただいた。国内では2010年TVでも放映されたNHK日本賞授賞式にて皇太子殿下の前にてゲスト演奏を果たした。2011年には日本を代表するオーケストラの1つ、東京フィルハーモニーオーケストラとソリストとして共演。


■東京藝術大学中退と国際尺八コンクール優勝
 ~尺八界からは「邪道」「異端児」などと非難されていた過去
岩田卓也は東京藝術大学在学時代に伝統的な演奏法学び習得したが大学を中退している。理由は尺八演奏の仕事が増えた事と自身の目指す尺八演奏に悩んでの事であった。この頃から尺八表現について思い悩む期間が続く。自らの想い描くかたちの尺八表現を追求し続けるあまり、尺八界からは「邪道」「異端児」などと非難されていたのもこの時期。それでも独自のスタイルにこだわり、テクニックと感性を磨き続けてきた。そして2012年、尺八世界一を決める大会「国際尺八コンクール」が開催された。岩田卓也はその大会で優勝を勝ち取る。岩田卓也の尺八演奏が名実共に世界一として認められた瞬間である。
『尺八を知らない人へ尺八の素晴らしさを伝えたい』この想いは世界一の尺八演奏家となった今はもっと強いものになり、より幅広い活動を積極的に進めている。2012年からは歌手坂本冬美の全国ツアーにゲストとして出演。著名なアーティストとの共演のほか今まで尺八の演奏家がしたことの無いファッションデザイナーコシノジュンコのショーにての演奏や京都清水寺で行われたクリスチャン・ディオールのショーへ参加し演奏を成功させた。筝や尺八だけでなくクラシックからロック、ジャズ、歌謡曲、POPS、太鼓や津軽三味線、声楽、ダンスユニットなどとの競演は年を数えるごとに今も増え続けている。

2014年4月



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